チラシの裏の覚書。

個人的なナレッジノートです.φ(..)

"前述の医者の友人、本気で怒りに声を震わせながらこんな話もしてくれた。アメリカのICU(集中治療室)を運用するのに、1日1万ドル(100万円)かかるそうだ。(そのコストの高さもびっくりだ。)一般の人が入っ..."

“前述の医者の友人、本気で怒りに声を震わせながらこんな話もしてくれた。
アメリカのICU(集中治療室)を運用するのに、1日1万ドル(100万円)かかるそうだ。(そのコストの高さもびっくりだ。)一般の人が入っている私立保険だとそんなわけでICUに入れる日数の上限が決まっていてそれを超えると個人負担になる。
でも、Medicareという高齢者をカバーしている公的保険ではその制約が無いらしい。
だから、人によっては1年も2年もICUに入り続けている。植物状態になりながら。命が数ヶ月延びることはあっても治ることは無い状態で。
ICUの日数が延びても、家族には治療をやめてもらうお願いをなかなかできない。当然医師もやめる判断はできない。2年間ICUに入ったら、薬などの治療費を入れなくても、ICUにいる、ただそれだけで、7億円以上かかるというのに。

こ の事態を少しでも打開すべく、アメリカの一連のヘルスケア改革で、生前の患者にICUに入りたいかどうかを選択してもらう制度を導入しようとしたそうだ。 が、それは、反対する共和党から「Death Panel」と名前をつけられ、まるで医者が患者の余命を決める権利を持てるかのように報道され、世論の反対にあって瞬く間に国会から消えた。ネーミング で誤解を呼んで国会を通らないなんて、まるでどこかの国で聞いたような話だ。

「ただ、患者の意志を尊重したいだけなのに。彼らの声を前もって聞いておきたいだけなのに。医者が患者を早く死なせる判断を自分の力でできるはずがないじゃない。」と友人は声を震わせながら言っていた。

人の平均寿命と一人当たり平均医療費をプロットしたグラフを見つけた。
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おおざっぱに言って、平均医療費が750ドルを超えたあたりからは医療費と平均寿命の相関はないと言って良い。
誰がどう見たって、グラフの左端にひしめく国にお金を入れた方が効果が高そうなのに、ヘルスケア業界は引き続きグラフの右端にいるアメリカを中心に回る。そんなアメリカでは、今日も国民の税金で1日1万ドルのICUが誰かに使われている。

人の命に値段はないと言う。本当は左端の国に必要なものを届けたいのにな、と思う。
難しい。ああ、難しい。”

- 命の値段 ハーバードケネディ&スタンフォード MPA/MBA留学記 (via nakano)
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