チラシの裏の覚書。

個人的なナレッジノートです.φ(..)

" 私の母は、水商売の人だった。 大阪の高級クラブで働いていたらしく、頻繁に「芸能人と飲んでいる」と言っては、寝てる私を電話で起こした。まだ子供の私は、大体の場合は眠いからといってすぐに電話を切って寝た。..."

“ 私の母は、水商売の人だった。

 大阪の高級クラブで働いていたらしく、頻繁に「芸能人と飲んでいる」と言っては、寝てる私を電話で起こした。まだ子供の私は、大体の場合は眠いからといってすぐに電話を切って寝た。しかし、その日は違った。

 いつものように母から電話がかかってくる。私の自室の電話に、こんな時間にかけてくるのは母だけだ。

「・・・はい、もしもし中野です」
「あ、マサキかー? いまエスパーキヨタ君と飲んでるで!」

 一気に飛び起きた。『マインドシーカー』は、エスパーキヨタの指導で超能力を開花させるゲーム。どこで彼と飲んでいるかを聞き、服を着替え、ジャンパーのポケットに『マインドシーカー』のカートリッジをねじ込み、自転車に飛び乗った。普段なら10分はかかる道を、4分くらいで走り、梅田にある母の行きつけの店に走った。冬なのに、汗が流れている。

 店に飛び込むと、母が飲んでいる。隣にはキヨタ君。タバコの煙が立ち込め、オレンジ色の照明で薄暗く照らされた店内は、そのときの私には、あまりにも大人の世界だった。

「あ、マサキ、ほらエスパーキヨタ君」

 私はポケットから『マインドシーカー』を取り出し、水割りと灰皿が置かれたテーブルの上に出した。「ココにサインしてください!」気持ちよく飲んでいるときに、いきなり飛び込んできた子供にこんなことを言われてもさすがエスパー、キヨタ君は冷静にこう言った。

 「うわ、キミこんなゲーム買ったん?」”

- 思い出のファミコン [マインドシーカー] (via kasei-san)
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