チラシの裏の覚書。

個人的なナレッジノートです.φ(..)

"だけども。いまの建築物(特に住宅系)ってのは、とにかく高度になりすぎました。 耐震、断熱、防火、防犯、気密性、快適性に加え、メンテナンスフリーまで求められています。そしてそれが当たり前、だと購入者層は思..."

f:id:Saitoh:20141205072351p:plain “だけども。いまの建築物(特に住宅系)ってのは、とにかく高度になりすぎました。
耐震、断熱、防火、防犯、気密性、快適性に加え、メンテナンスフリーまで求められています。そしてそれが当たり前、だと購入者層は思っています。
ところが違うんですね。

勿論、このような建物を作ることは技術的に可能です。でも、その為には莫大な金額と、多くの人員が必要です。
これをそのまま購入者への販売価格に反映すると、相当上位の富裕者層でも無い限り、家を建てることなんで絶対にできなくなります。

いや、それなりの価格でやってるじゃん、とお思いでしょう。
なぜそれが可能か。
それは「現場で働く人達の能力が凄まじく高い」からです。
ゼネコンの現場監督は、最低でも10年バリバリに働いて、ようやく一人前になれるかどうかです。作業員でも同じでしょう。

もちろん、学生バイトが飛び込みで出来るような類の作業は別として。
ただ土を運ぶだけの作業でも、10年やってる人と初心者では一日に運ぶ分量が5倍ほども違います。腕力とか体力の話じゃありません、コツと現場の把握と経験が、結果にモロに出るのです。

そのような経験を積んだ作業員、場合によっては50年も同じ仕事をしてきたベテラン、優秀な技術者たちが、少しずつ時間をかけて「今の高品質」を当たり前にしてきたのです。
 支 払 わ れ る 人 件 費 は 変 わ ら ぬ ま ま に 。

そして、中には未熟な工員もいます。最初は誰でも初心者なのだから当然でしょう。その為に、間違いを犯したり、品質的に不足した物を作ってしまった場合どうなるのか。
結論、お金を払ってもらえません。

技術料として、最初から高い人件費を確保していれば、下請業者は未熟な工員を現場に送るリスクを、「未熟な者の給料を低くしておく」ことで回避できます。でも、最初から技術料が含まれて居ない金額しか設定してないのですから、ミスは直接赤字になります。取り返せません。

このような状況が続くとどうなるか。
簡単です、それこそ職人の世界そのものですが、未熟な人間は御飯が食えません。すると新しくこの業界で働こうとする人は居なくなります。熟練工は年とともに引退します。技術継承ができません。未熟な工員ばかりが残って、現場でミスをします。

ミスした分の弁済が重なり、業者はやっていけなくなります。
「もうやってらんねぇや」ってなり、作業員が少なくなります。
一側面からの見方ですが、大体こんな流れで人がいなくなっています。
金払わない方も悪かったが、それ以前に「技術料」とか「経験値」をお金に換算しなかった下請も問題。

そして、これが延々100年近くにわたって続いてきたので、そうそう簡単に改善できないのです。”

- 建設業の作業員不足の原因は単純に「賃金が低い」ってだけじゃない - Togetterまとめ (via morutan)
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